The Digiday Podcastが好き。

ここ1〜2年、毎日podcastを聴いている気がする。平均すると一日30分〜1時間程度、主に電車の中で聴くことが多い。定期的にチェックしている番組は10コくらいかな。その中でも最近特に好きなのがThe Digiday Podcastだ。

Digidayは米・ニューヨークに本拠地を置く、メディアやマーケティングの最新動向を伝えるメディアだ。2015年9月には日本版も立ち上がり、インターネットやメディア業界にいる人であればその記事に触れることが多い媒体ではないだろうか。

そんなDigidayが提供するpodcast番組が”The Digiday Podcast“。編集長であるBrian Morrisseyが毎回メディア業界の最前線で活躍するゲストを招き、週1回・約40分間、メディア業界の最新動向やゲストが提供するサービスの抱える課題などについて対話する番組だ。

この番組がホントに面白い。
好きな理由は大きく3つ。

  1. 最前線のゲスト陣

  2. 最前線の英語が学べる

  3. 最前線の課題が学べる

 

最前線のゲスト陣

過去2ヶ月間(2016年4月〜5月)に出演したゲストの一部を挙げるとこんな感じだ。新旧問わず、メディアやマーケティングの最前線にいる人たち。ここで挙げたのはいずれもメディア会社だが、広告代理店やECサービスのキーパーソンが出演することもある。

「BuzzFeed」Publisher:Dao Nguyen
「The Economist Group」President:Paul Rossi
「Mashable」Chief Content Officer:Greg Gittrich
「Little Things」CEO:Joe Speiser

最前線の英語が学べる

そんな最前線にいる人たちが、自分の言葉で自社サービスの過去から現在、マーケットの動向、競合状況などについて語る。米国のメディアやマーケティングの現場で使われている単語や表現、喋り方の雰囲気など、業界の最新且つリアルな英語が学べる貴重な教材だ。

最前線の課題が学べる

ゲストが一方的にアピールする番組では無いところがこのpodcastの良いところ。パーソナリティーを務めるDigiDay編集長・Brian Morrisseyのツッコミが素晴らしく、聞きにくそうなこともガンガン聞いていく。「FacebookやSnapchatにそんなに依存してていいの?驚異じゃないの?」「分散化メディア、儲かってないんでしょう?」等々。ゲストが抱えている現在進行形の課題を非常にうまく聞き出してくれる。

The Digiday Podcastはここから無料で聴くことができる。

podcastの内容は米Digiday及び日本Digidayで記事化されるので、気になった記事があったらよりその理解を深める目的でpodcastを聴いてみるスタイルも良いかもしれない。

僕はThe Digiday Podcastが好き。

 

 

 

モバイル接続速度がダントツ速い国はどこだ?スマホ x 動画サービスやる人は必見

電車の中でスマホで動画を観るという光景も当たり前になってきました。特に日本はLTEも普及し、モバイルの通信環境が世界の中でもトップクラスだという記事をよく目にします。月間7Gや3日で1Gの制限はあるものの、体感値としても実際かなり快適ですよね。

一方、他の国はどうなんだろう?
アメリカは?ヨーロッパは?アジアは?アフリカは?

海外向けに動画を紹介するスマホサービスを実験的にスタートしたこともあり、個人的にも凄く気になっていたのですが、ちょうど素敵なレポートを発見しました。Akamai社が定期的に発行している「インターネットの現状」レポート。最新版である2014年第4四半期(2014年10月〜12月度)の中に、「Mobile Connectivity」(モバイル接続状況)というチャプターがあり、ここに世界50ヶ国のモバイル接続速度を一覧にしたものがありました。その図がこちら。

figure_36(世界のモバイル接続速度) (ソース:アカマイの「インターネットの現状」レポート

モバイル接続速度の平均値で比較すると、大陸ごとのモバイル最速国はこのような結果になりました。

  • アフリカ1位:モロッコ=3.0 Mbps
  • アジア1位:日本=8.3 Mbps
  • ヨーロッパ1位:イギリス=16.0 Mbps
  • 北アメリカ1位:アメリカ=3.2 Mbps
  • 南アメリカ1位:ベネズエラ=6.3 Mbps

日本はやっぱり速かった。
イギリスは世界でダントツ、日本の2倍速い。
アメリカは世界の中でも遅い方。

この表をよく眺めると、モバイルのスピードは世界全体でかなり上がってきていることが分かり、とても興味深いです。グローバル向けのスマホサービスを提供している/する予定がある人は今後もこの動向は要チェックですね。Akamai社さんのレポートは本当にありがたい。

本レポート、「インターネットの現状」という名前の通り、モバイルに限らず非常に多くのデータがまとまっています。時間があったらぜひチェックしてみてください。無料でレポート本体やレポート内の図表をダウンロードできる他、スマートフォン/タブレット向けのアプリまであります。

Akamai社「インターネットの現状」
http://www.akamai.co.jp/enja/stateoftheinternet/

最後にオマケとしてインパクトのあるグラフを。
figure_39(モバイルトラフィックの推移)
(ソース:アカマイの「インターネットの現状」レポート

Ericsson社による、月次のモバイルトラフィックの推移をまとめたグラフです。青がVoiceでオレンジがData。2010年以降の激しい変化が伝わってきて好きです。素敵な時代。楽しみましょう。

podcastがいい、近頃。

最近ポッドキャストが好きです。

ちょっと調べてみたら、iTunesがpodcastに対応したのが2005年、もう10年経つんですね。何周まわったのかよく分かりませんが、ここ半年くらいで移動中や作業中にpodcastを聴くことが習慣になりつつあります。IT系をテーマにした面白い番組が多いんですよね。ポッドキャストだから無料だし。自分が聴いているのは次の5つ。

1. だんごゆっけの平和な話

「ボケて(bokete)」を提供している株式会社オモロキの代表・kamadangoさんとCTO・yusukebeさんの二人がいろいろ平和な話しをする番組です。ゲストを招く回もあって面白いです。

・公式サイトはdandy.fm
・視聴はこちら

2. Rebuild

リビングレジェンドなエンジニア・Tatsuhiko Miyagawaさんが毎回様々なゲストを迎えてテクノロジーの動向、開発に関すること、気になるガジェットなどについて話しをする番組です。僕はエンジニアではないので話している内容を理解できないことも多かったりするんですが、それでも聴いていて面白いです。個人的にはnaoyaさん、hakさんがゲストの回が特に好きです。番組の後にaftershowという形でカジュアルなトークを収録した番組があり、漫画とかゲームの話しとかもあって面白いです。

・公式サイトはrebuild.fm
・視聴はこちら

3. wada.fm

「だんごゆっけの平和な話」のyusukebeさんが単独でやっている番組です。エンジニア的な話しに限らず、幅広いテーマについて一人で話すというユニークなスタイルのポッドキャストです。色々実験的な番組で、録音に使っている機材や技術に関する解説などもあり、これからpodcastをはじめたいという人にとってもオススメです。

・公式サイトはwada.fm
・視聴はこちら

4. a16z

米国の有名ベンチャー・キャピタル「Andreessen Horowitz(アンドリーセン・ホロウィッツ)」が提供する番組(※英語)。投資家の人たちや起業家のゲストたちがIT業界の動向や最新のテクノロジーについてあれやこれや語る番組です。最近だと、例えばApple Watchがもたらす変化はどうなるとか、VR vs AR(バーチャルリアリティー対オーグメンテッド・リアリティー)とか、そういった類いのコトについて語ってます。日本で知られてない注目スタートアップのCEOが出てきたりとか発見も多いです。英語が早くて聞き取れない部分も多いですが。

・公式サイトはa16z.com
・視聴はこちら

5. Product Hunt

シリコンバレーで話題のプロダクトやサービスを紹介する番組です(※英語)。シリコンバレーの井戸端会議的な。個人的には、上記の4つに比べると聴く頻度は少ないですが、Product Hunt自身も急成長中のベンチャー企業だったりすることもあり、たまにチェックしてます。a16z同様に日本ではまだ知られてないサービスに関する情報があったり、英語が早くて聞き取れない部分もあります。

・公式サイトはproducthunt.com
・視聴はこちら

iPhoneやスマートフォンが普及してきたこと、通信回線が4Gになってきたこと、配信に関する負担やコストが下がってきていることなどが要因なのかもしれませんが、面白い番組が増えてきているような気がする今日この頃。これからまだまだ面白くなりそうです、podcast。面白い番組を知っている人がいたらぜひTwitterでおしえてください(@typhonics宛)。

小学生とセカオワとマイクラとはじめしゃちょーとYouTube

あけましておめでとうございます。
年末年始、お友達家族とスキー旅行に行ってきました。お友達家族には小学5年生と小学2年生の男の子がいて、うちの子達よりも少し大きいのですが、彼らのIT活用っぷりがモノ凄くて、でもとても自然で、激しく衝撃を受けたので忘れないうちにメモします。

 

小5男子はSEKAI NO OWARIが大好きで、曲はYouTubeで視聴

みんなで紅白歌合戦を観ていたんですが、小5と小2がSEKAI NO OWARIのパフォーマンスを観ながら一緒にDragon Nightを熱唱しているんですね。ちょうど司会が「SEKAI NO OWARIは小学生にもファンがいます」的なことを言っていたんですが、本当でした。そして「普段、音楽はどうやって聴いてるの?」と聞いたところ、「YouTube!」と即答。これはよく言われていたことではありますが、Spotifyもまだ上陸してない日本ではYouTubeが一番の音楽プレイヤーなんだなーと再確認しました。

 

小2男子がマイクラ(Minecraft)に夢中、YouTubeが攻略本代わり

お兄ちゃんの影響だと思うんですが、小2がMinecraftに夢中で、数日に渡りひたすらその魅力と、マイクラ内で現在建設中の装置の解説をしてくれました。大人でも難しそうな構造物をいとも簡単につくってるんですよね。ハンパないエレベーターとか。で、特に一番面白かったのは、彼はYouTube動画を攻略本代わりにしていたんです。主に海外ユーザがアップしている、「○○のつくりかた」的な動画を観てはそれをつくり、一つつくったらまた別のYouTube動画を観て今度はその装置をつくり、といった形でエンドレスにめちゃくちゃ建設してました。彼がプログラミングはじめたら凄そうだなーと。ちなみにMinecraftのFacebookページはLike数が1千万を超えていて、人気とは聞いていたけどなんだかすごいことになっているなと感じました。

 

小2男子が好きなYouTuberは「はじめしゃちょー」

音楽もYouTubeで聴き、ゲームの攻略方法もYouTubeでチェックする小2・小5男子ですが、もちろんYouTuberも大好き。今回教えてもらったのは「はじめしゃちょー」。ひたすらみかんを食べているだけの動画を観せてくれました。小2男子は爆笑。35歳男子は混乱。ちなみにこの動画は再生数が約90万回。はじめしゃちょーのチャンネル登録数は約100万人。再生回数が600万回を超えている動画もあるみたいですね。凄い人気。

『みかん100個食ってみた 前編』by はじめしゃちょー

 

いつの時代も、小学生はとてもスピーディーに且つとても自然に最新のテクノロジーや端末や情報収集手段を取り入れていきますよね。もちろん、20年〜30年前から変わらない部分もあり、決してただテクノロジーに溺れているわけではないんです。単純に面白いか、面白くないか、その判断軸で、デジタルもアナログもスイスイ使いこなしちゃう。マイクラを夢中でやっていたかと思えば、外に飛び出して雪合戦を始めたり。彼らの中では全部並列なんですよねー。年末年始、小学生にたくさん教えてもらって超充実してました。うちの子が小5になるのは4年後ですが、また4年後もどうなっているか楽しみ。個人的には、彼らが思春期を迎える頃に使うサービスを今からつくろうと決意を固めた年末年始でした。それでは本年もどうぞよろしくお願いいたします!

(注:文中のFacebook Like数やYouTubeの再生回数は2015/1/6時点のものです)

「間違えることを心配しすぎないこと」ザッカーバーグから起業家へのアドバイス

Facebook社が2014年11月からスタートした「Q&A with Mark」。この取り組みは、毎週金曜日にFacebook社内で開催されていた、Facebook社員とマーク・ザッカーバーグの対話集会を社外にオープンにしたものです。月1回開催。当日ザッカーバーグさんが答えるのは、Facebookページ「Q&A with Mark」を通じて事前に世界中のユーザから集められた質問の一部と、米国内外から会場に招待された一般ユーザからの質問です。カジュアルな疑問から、政治的なテーマに対するスタンスといったシリアスなことまでその内容は多岐にわたります。毎回約1時間開催されるのですが、ザッカーバーグさんがユーザと直接向き合い真摯に答える姿が非常に印象的で、まだ2回目ですが毎回内容が刺激的です。この会の模様は、先述のQ&A with Markページ上で生中継される他、同ページ上で録画映像も公開されます。

2014年12月12日に開催された第2回目で、これから起業するという若者がザッカーバーグさんにアドバイスを求めました。ザッカーバーグさんの回答がシンプル&パワフルで、個人的にも励まされたのでメモ代わりにこちらに記載します。動画もかなりオススメです。

【質問】

Facebookを立ち上げる時にこんなアドバイスが欲しかった!と思うことは何ですか?

What’s one piece of advice that you wish you had when you were starting facebook?
「Q&A with Mark」第2回目公式映像より筆者聞き取り)

 

【ザッカーバーグさんの回答】(動画位置:5分6秒〜5分56秒まで)

会社を立ち上げることへのアドバイスについてですが、一番大事だと思うのは『間違えることを心配しすぎないこと』ですね。私はよく「これまでしたミスや間違いのうち、どれを避けたかったですか?」と聞かれるんですが、これってそもそも質問が間違っていると思うんですよね。だって、間違えることで人は学ぶわけだから。みんな常にミスはするわけですが、本当に大事な質問は「そのミスから何を学ぶか?」であるべきで、「どのミスを避けられたか?」ではないはず。私たちもこれまでFacebookを立ち上げ、運営する中で本当にたくさんのミスや間違いをしてきました。会社のつくりかたも、プロダクトのつくりかたも、本当に何も知らない若い時に始めましたし、周りの人たちからもたくさん学んで・・・実際、ミスや間違いを通じて学んだことってかなりたくさんあるんですよね。なので、間違えることを心配しすぎないで、ガンガン進めていったらいいと思いますよ。

On your other question about “advice for starting a company”, the biggest thing that I would say is just… don’t worry about making mistakes too much. The number one question that folks will ask me is what mistakes do you wish you could have avoided and I actually think that that’s not the right question because mistakes are how you learn. Everyone makes mistakes constantly in their life but the real question is how you learn from them and not which things that you can avoid, and you know, the mistakes that we’ve made in running Facebook and building it, I mean there are many. I started off when I was so young that I didn’t know anything about building a company or a product or any of the stuff that I’ve learnt so much from the people around me and …you know, making mistakes is a lot how I’ve learnt. So I guess, just, you gotta keep on powering ahead and don’t stress too much about it.
「Q&A with Mark」第2回目公式映像より筆者聞き取り)

かなり意訳です&一部聞き取り間違いがあるかもしれませんが、そこは間違えることを心配しすぎない精神ということでご容赦ください。しかしザッカーバーグさんは毎回いいこと言いますし、何よりも姿勢が凄くいいです。

p.s. Facebookは哲学がしっかりしていて好きです。お時間があれば、彼らの哲学に関する記事もどうぞ。→FACEBOOKの哲学・行動指針「THE HACKER WAY」

Instagramの企業価値とジャスティン・ビーバー

Instagram、いいですよね。2010年のリリース以降、ハードに使うわけではないけど、なんだかんだ使い続けている好きなサービスです。そんなInstagram関連のニュースが2つ続いたのでピックアップ。

Instagramの時価は4.2兆円

米The Vergeの記事によると、Citiグループが算出した最新のInstagramの企業価値は350億ドルとのことです(1$=120円換算で4.2兆円)。アクティブユーザー数が3億人を超えたとの発表もありましたが、単純計算すると1ユーザ当たり1万4千円くらいの価値があるというコトになりますね。現時点ではまだFacebookグループの売上には貢献してないものの、Citiグループの試算によると年間20億ドル(1$=120円換算で2,400億円)の売上を出すポテンシャルがあるとのことです。2012年に10億ドルでFacebookに買収されたInstagramですが、2年半で35倍の価値になっているのはモノ凄いことですね。

Instagramフォロワー数世界No.1が入れ替わる

Instagramのフォロワー数世界No.1の地位は長らくジャスティン・ビーバーが確保してましたが、ついに入れ替わったようです。米Billboradによると、直接のきっかけは、Instagramが行った不正ユーザの削除を目的としたメンテナンス。その結果、あらたに世界1位に輝いたのはキム・カーダシアン。日本では印象が薄いかもしれませんが、リアリティーショーなどでも有名な米国のセレブタレントです。ラッパーのカニエ・ウェストと結婚したことでも知られていますね。キム・カーダシアンのフォロワー数=2.2千万人。ジャスティン・ビーバーのフォロワー数= 2千万人。両名ともInstagramの全アクティブユーザー3億人のうち、7%弱にフォローされていてスゴいです。

Instagram、シンプルでいいですよね。これからの動きも気になります。

実際にスゴく助かった、起業の初期を支えてくれるツール・サービス紹介

昨日、六本木ヒルズで月1回早朝に開催されているイベント「Hills Breakfast」でプレゼンしてきました。同イベントは昨日で45回目とのこと。「PechaKucha」という“20枚のスライド x 20秒”フォーマットに則って、毎回5〜6名の方がプレゼンします。公式サイトに記載されているこちらの説明文の通り、様々なジャンルの方がクロスオーバーするとても素敵な朝の会です。昨日も参加者が200人位いて大盛況でした。

What is Hills Breakfast?
六本木ヒルズが月1回開催する朝のPechaKucha。毎日を楽しくする。社会を元気にする。世界を明るくする。ここではさまざまな人がアイディアや活動を発信します。アート、社会貢献、テクノロジーなどテーマも多様。ここに参加することで一人一人が考え、変化し、対話が生まれる。だれもが参加できる開かれた場所がHills Breakfastです。
Hills Breakfast公式サイトより

起業して3ヶ月、まだプロダクトもできていない、当然ユーザもいない、社員も私一人、全く何も成し遂げていない私ですが、縁あって登壇のチャンスを頂いたので、ドキドキしながらもやらせて頂きました。仕事前の朝8時という時間から、刺激やヒントを得ようという前向きな参加者が多いのが本イベントの特徴なので、今の自分にできることはこういうことかなと思い、プレゼンタイトルを決めました。

『細かすぎて表に出てこない、起業初期の地道なアクション(35歳・二児の父編)』

事業を興して成功を続けるには、自分の信じるビジョンや、そのビジョンに共鳴する最高のチーム、その最高のチームでつくる最高のプロダクトと使ってくれるユーザ、あらゆる活動に必要な資金の調達、継続的な成長のための事業計画、よりサービスをよくするためのユーザとのコミュニケーションなどが一番大事なものだと思います。ただ、こちらについては、既に成功されている起業家の方々の体験談や考え方などが広くシェアされていますし、そもそもまだ私が話せることでは無いので、今の私にできることとして、スタートを切るために役立ったアクションや、実際に使ってみてモノ凄く助けられているツールやサービスをシェアすることにしました。

実際に「Hills Breakfast」で紹介した起業の初期を支えてくれるツール・サービスのリストはこちらです(補足コメント付き)。いずれもIT業界に関わっている人にはよく知られているツールやサービスですが、他業界の人は知らないものが多かったようで、メモをとっている人も多かったよーと運営の方が終了後に教えてくれました。

情報収集/学び:本

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起業のファイナンス」はIT系スタートアップのバイブルになっている本です。続編の「起業のエクイティ・ファイナンス」も激しくオススメです。「起業から1年目までの会社設立の手続きと法律・税金」はいわゆる事務手続きのハウツー本。私の場合は、これで基本的なところを押さえた上で、あとは法務局や公証人役場の公式サイトと、最新の事例を無料公開している会計事務所のサイトを参考にして1週間程度で会社設立の手続きを一人でやれました。ここに時間を割く必要は無いという意見も多いと思いますが、個人的には初めての会社設立は、そもそも法人とは何か?自分はなぜ株式会社をつくるのか?といった根本的なところを理解する上でも一人でやるのが良いのではと感じました。

情報収集/学び:スクー

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スクー(schoo)は、PCやスマートフォンを使って、様々なジャンルの講義を生中継&無料で受講できる素敵なサービスです。現在活躍している起業家や投資家、弁護士や税理士などが先生として登場する授業も多く、起業をテーマにした授業は豊富です。他にもデザインや英会話などの授業もあります。私の場合は、録画された過去の授業も受けたかったため、月額500円の有料会員になっており、自分が気になっている起業家や投資家の出ている授業を中心に、数十の授業動画を観ています。今年上場した会社の代表者も多く出演しており、そういった方々が当初どういう想いややり方で起業したかなどの話しは非常に参考になると共に、上場が決まった会社については東証のサイトで目論見書をチェックして、理解を深めたりしました。

情報収集/学び:YouTube

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StanfordとY Combinatorが展開していた授業「How to Star a Startup」を紹介しました。こちらは別の記事にまとめてありますのでチェックしてみてください。
スタンフォードとY COMBINATORによる最高の起業家向け授業「スタートアップのはじめかた」

情報収集/学び:Genius

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「How to Star a Startup」で活用されていたGeniusという米国のサービスを紹介しました。こちらも同様に別記事で紹介しています。
スタンフォードとY COMBINATORによる最高の起業家向け授業「スタートアップのはじめかた」

情報収集/学び:Twitter, Facebook

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Twitterのリスト機能を使い、気になる起業家・投資家・開発者・メディアといった人たちをジャンルや国毎に分けてどういった情報を発信しているかをチェックしています。ただ、一般的にTwitterのリスト機能は全体の数%しか使ってないマニアックな機能なようです。私の場合は、Tweetbotというリスト機能が使いやすいTwitterクライアントアプリを使っています。Facebookについてはフォロー機能を使って、気になる方々をチェックしています。

事務手続き:ネット銀行、事務用品EC

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法人の銀行口座開設は簡単ではないケースが多いですが、ネット系の銀行は非常にスムーズです。自分の場合は、楽天銀行にしました。また、法人を設立するにあたり、日本が本当にハンコ社会であることを実感しました。ハンコはネットで買う方が安いので、ハンコヤドットコムにしました。

会計処理:freee, Money Forward

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会計は、起業にあたってとても心配なことの一つでした。簿記や会計の基礎的なところは分かっているものの、事務処理にかける時間はなるべく削減したい。また、初期は大きなお金の流れが無いため、税理士や会計士の方にお世話になるのもtoo muchだなーと考えていたところでした。そこでクラウド会計サービスの「freee(フリー)」を導入しました。スゴく簡単にいうと、ウェブサイトで取引を登録するだけで、自動的に仕分けを切ってくれ、PL・BS・CFをつくってくれる素晴らしくカンタンな会計サービスです。銀行口座やクレジットカードを連動することにより、取引の登録が超簡単になるほか、残高の確認や登録漏れが見つけやすいなどの特徴もあります。またスマートフォンアプリで、エビデンスとなる領収書やレシートを撮影し、簡単に取引と紐付けることができます。また私にはまだ必要ないのですが、社員を雇った際には給与計算や、経費処理も非常に負荷軽くウェブベースで処理することができます。私は月額1,980円の法人プランに加入していますが、無料で試せるプランや、個人事業主向けのプランもあります。有料のプランではチャットでのカスタマーサポートにも対応しており、このおかげで色々な心配事がなくなりました。リアルタイムにこちらが不安に思っていることや分からないことを解決してくれるのは本当にありがたいなと感じました。なお、先に挙げた「スクー」でfreeeの代表の方の授業を観て、そのビジョンに共感したところも大きいです。
なお、クラウド会計と呼ばれるこの分野は現在非常にホットで、他にも「マネーフォワード」という素晴らしいサービスがあります。私は、個人の支出管理(いわゆる家計簿)にはマネーフォワードを採用しており、これも本当にイケていて感謝しています。

メール/スケジュール管理:Google Apps

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既に大企業でも導入されている事例が増えているかもしれませんが、Google Appsは起業まもない会社にとっても非常に便利なサービスです。Onamae.com等で取得した自社ドメインを割り当てて、eメールアドレスを発行しgmailで管理できる他、googleドライブでファイルの管理、googleカレンダーでスケジュール管理ができるなど、必要なITインフラを簡単に整えることができます。月額600円/1ユーザ(年間一括購入だと割引になります)というリーズナブルな価格も助かっています。

Web/SNS:Tumblr, WordPress, etc

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会社のウェブサイトについてはまだ簡易的なものしか用意していませんが、自社ドメインをTumblrに割り当ててつくりました。他にはWordpressを活用する方法も一般的かと思います。

チーム内コミュニケーション:Slack

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Slackは米国発で現在急速に伸びているチーム内コミュニケーションツールです。ウェブ・デスクトップアプリ・スマートフォンアプリいずれでも非常に使いやすいです。無料でスタートできて素敵です。

インスパイア系:海外ドラマ

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ITとは直接関係ありませんが、起業に興味ある・無いに限らず、資本主義の世界で生きている人全員にお勧めしたいのが「THE MEN WHO BUILT AMERICA」という米国のドラマ&ドキュメンタリーです。1回45分 x 全8回で、米国の資本主義の成り立ちがドラマ仕立てで学べます。非常に高いクオリティのドラマであり、且つ要所要所で現代の企業家や大企業の役員などの解説が入るのが特徴です。例えば、ジャック・ウェルチがGEの基となるJ.P.モルガンとエジソンの関係について解説したりといった形です。あらすじはこちら。

アメリカは発見されたのではない。造られたのだ。ロックフェラー、ヴァンダービルト、カーネギー、フォード、モルガン。彼らがアメリカを造った。産業化時代、彼らは近代的国家という大胆なビジョンを描き、石油、鉄道、鉄鋼、船舶、自動車、エネルギー、金融などの巨大な産業を築き上げた。貧しさの中から立ち上がった彼らは、企業を起こし、経済政策を設け、主要な出来事に影響を与え続けた。エミー賞受賞歴もあるブレインストーム・デジタル社が、最新のCG技術を駆使して産業化時代のアメリカをかつてないほどリアルに再現する。(ヒストリーチャンネルより

日本でも一度「伝説の企業家~アメリカをつくった男たち~」としてヒストリーチャンネルで放送したようですが、現時点では、Amazonで米国版を購入しないとみることができないようです。個人的には義務教育に取り入れた方が良いと思うくらい学びのあるドラマです。

インスパイア系:海外ドキュメンタリー

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もう一つインスパイヤ系として紹介したのが「VICTORIA’S SECRET FASHION SHOW」です。こちらは米国の人気女性下着メーカーであるVictoria’s Secretが1995年から20年近く開催しているファッションショー。トップクラスのモデル・衣装・ステージの装飾・アーティストのLIVE演奏などありとあらゆる面で演出が素晴らしいんです。TV放送では例年、バックステージのドタバタやオーディション風景、デザイナーやプロデューサーへのインタビュー、初めて衣装を試着した時のモデルの感動している姿(※Victoria’s SecretのモデルはAngelsと呼ばれており、文字通り天使の羽の衣装を纏うことが最高のステータスであり、初めてそれを手にした時、みんな感動して涙を流すのです。)等々、見どころが満載なのです。男の自分がこれを書いていることは不自然かも知れませんが、10年以上をかけて成功しているプロジェクト事例として学ぶところが本当に多いです。2014年のショーは12月初頭にロンドンで開催されました。日本では、2015年の1/17にFOXで放送するようなので、ぜひチェックしてみてください。下記の動画はその予告映像です。

「Hills Breakfast」では他に、嫁プレゼン(=妻に向けた起業に対する協力をしてもらうためのプレゼンテーション)のアジェンダや、家庭内キャッシュフローの重要性などについても簡単に触れましたがこちらでは割愛します。とにかく前向きな人がたくさんいて非常に面白いイベントでした。そう遠くない将来には、自分のプロダクトの実績について熱く発表できるように、まずは一日も早くリリースできるように頑張ります。「Hills Breakfast」、本当にオススメなので、ぜひ一度行ってみてください。次は2015年1月20日とのことです!

p.s. 今回、私以外のスピーカーの方々はみなさん超ユニークで面白かったです。1ヶ月以内にYouTubeにアップされるようです。また過去の登壇者の方々のトークも面白いモノたくさんです。